| ヒトラー 独裁者の魅力++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ヒトラー 独裁者の魅力 | |
”偉大なる総統閣下”アドルフ・ヒトラー Adolf Hitler |
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| ■レニ・リーフェンシュタール | ”意志の勝利” |
| レニ・リーフェンシュタール(Leni Riefenstahl)は、当初は舞踏家としての道を歩んでいたが、ある日足に舞踏家としては致命的な肉体的損傷が生じ、その道を諦めざるを得なくなった。失意の中、ベルリンで当時「山岳映画」というジャンルに属する映画を偶然見た。『運命の山』という映画について彼女はこう語っている。 "最初の数分でわたしはすっかり虜になった。山、雲、丘の上の牧場の傾斜が通り過ぎた。わたしは未知の世界を見たのだ。山がこんなに美しいとは!美と力が映画からわたしに光を放ち、わたしは映画がまだ終わらないうちに、山々をしろうと心に決めた。" 彼女は情熱的、あるいは官能的、あるいは自己陶酔的な女性のようである。彼女の映画作品には、題材の意図を超えて美と力への強烈な憧れが噴出していることがはっきりと分かる。この映画を見た後、彼女は主役のルイス・トレンカーに会い、無謀にも次回の映画への共演を申し出ている。そういう女性なのだ。 実際彼女は、幼少時にはローラースケートで学校に通ったり(当時スポーツが女性にとってどんなものだったか想像してみよう)、ヒトラーの演説に感激して手紙を書いたり、と90歳を越えた今も元気に活躍している様子からもある程度彼女の並外れた行動力が想像できるというものである。今年(2000年)1月に飛行機事故に遭っているがその後も元気なようである。 はじめ「山岳映画」の大御所ファンク監督の映画で、主演女優を演じている。ファンク自身は日独の文化交流のため に日本に来日し、伊丹監督と合作映画をつくっている。リーフェンシュタールはやがて28歳のとき、自ら監督・主演する『青の光』を制作することになる。1932年2月末、ヒトラーが政権をとる前年に彼の演説を聞いていたく感銘を受ける。彼女の記述では、ヒトラーにどれほど魅了されたかが生き生きと描写されている。そして自らヒトラーに対し「知り合いになりたい」という趣旨の手紙を書く。 手紙を書いてから5日後、ヒトラーは彼女にヴィルヘルムスハーフェンに来るように連絡した。ヒトラーは『青の光』に感銘を受けたことを語り「権力を獲得した際にはわたしの映画を撮るように。」とまで語った。やがてゲッべルス夫妻をはじめナチ党幹部とも親しくなる。ゲッべルスの日記にはこんな記述が見られる。 "彼女は全てのスターの中で、われわれを理解しているただ一人の人だ。" ゲッペルスは良く知られているように最後までヒトラーに心酔していた人だった。文学博士でもある彼は、ヒトラーに全てを崇拝する忠実な部下であったが、これに似たところがリーフェンシュタールにもあって、彼女もまたヒトラーを心底崇拝していたようである。ただ、彼女の場合恐らくは芸術的な観点からの崇拝かもしれない。実際、ゲッペルスは『ヒトラーの伝記』の執筆を計画したこともあったし、リーフェンシュタールもまた伝記映画『英雄ヒトラー』を撮ろう計画した。が、結局両方ともヒトラー自身の指示で中止された。 後にリーフェンシュタールがゲッベルスを嫌うようになるのも、根底にはヒトラー個人崇拝における競争関係、あるいは似たものどうしの嫌悪(ことに男女間では激しくなる)みたいなものがあったかもしれない。33年4月の総選挙以降、ヒトラーは着実に独裁体制を固めていったが、この年の9月1日の党大会の記録映画をヒトラーは約束どうり彼女に依頼した。そうしてできたのが、『信念の勝利』である。 ![]() 『信念の勝利』は、戦時の混乱の中失われたようであるが、彼女自身もあまり気に入らなかったようである。そして、今も根強い人気がある『意志の勝利』と『オリンピア』の制作を依頼されるようになる。『意志の勝利』の依頼について彼女はこう書いている。 "総統がわたしに与えた二度目の指令は、ニュルンベルク党大会を映画によって芸術的に制作してもらいたい、ということだった。・・・・・・総統と彼の忠実な部下の言葉を、もう一度よみがえらせることであり、何十万という参加者をスクリーン上に生き生きと再現することである。彼らがニュルンベルクでパレードしたように再現することである。とりわけ総統の姿を!" こうして『意志の勝利(Triumph des Willens)』はつくられ、1935年に封切られた後、当然ながら最高の栄誉である国家映画賞を受ける。しかし、37年のパリ万博で金賞を受けているのでプロパガンダ以上の芸術的価値が認められている。 |
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| ★《あなたの心の鉤十字(ハーケンクロイツ)をもっと正直に認め、堕落から解放されなさい》★ | |
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